はじめての方へ/色彩心理学とは?日本色彩心理学研究所の紹介

日本色彩心理学研究所の歩み

一般社団法人 日本色彩心理学研究所について

日本色彩心理学研究所をよろしくお願いします。 神戸の街並みイメージ

設立から15年、一般社団法人として、
色彩心理学の標準化と、色彩心理学療法士の輩出へ

 日本色彩心理学研究所は、創設者である高橋佳子(色彩心理学博士Ph.D.)が2003年にオリベットナザレン大学で色彩心理学博士号(Ph.D.)の学位を修めたことをきっかけに、多くの方の知恵をかりながら、翌年2004年に神戸市中央区に設立いたしました。以来、2019年における現在まで、微力ながらも色彩心理学における研究教育活動と、その成果を社会に還元するための活動を続けてきました。

 この度、2019年4月より、一般社団法人日本色彩心理学研究所として歩み出すこととなり、新しく組織を構えることになりました。 設立から15年の月日が流れ、さまざまな時代において色彩心理学が担えることを経験しました。今後も設立当初の思いを忘れることなく、色彩心理学の教育・研究における専門機関として、人類が抱える心の課題の克服に、色彩という自然言語の力をかりて、さらなる貢献ができるよう尽力していきたいと思います。

今後はより一層、発展していく色彩心理学教育の標準化と、それを行うことのできる色彩心理学療法士の輩出に力を入れ、色彩教育に、そして人類の生きる活動に貢献してゆきたいと思います。

学ぶ喜びが生まれる場所であるために

所長のあいさつ

色彩で人と人とがつながる場所
人と自然とがつながる場所を

所長・1級色彩心理学療法士高橋 水木

はじめまして。所長をつとめます高橋水木と申します。
私たち人間は多くの色を見ることができます。まだ出会ったことのない色もあるし、一度は知ったはずの色も雨に濡れるとまた新たに知れたりします。
 1つ1つの色が全体と関わり、環となって自然界を巡ることをここでは学びます。微妙な色の違いを生みながら変化していく自然の色は、私たちの心や、私たちの内なる自然と響き合うものだと我々は考えています。

今の日本は、色の教育にあまり価値をおいていません。「色彩なんておんな子どもがやるものだ」「趣味の延長だ」「虚空だ」と、我々もたたかれてきました。それでも15年間、色彩から教わることに耳を傾け向き合い続けてこれたのは、色には自然の摂理が宿っているからです。自然の摂理を学び知りたい欲求は、私たちの奥底からやってきます。我々が色彩の学びから目指すのは、色と自然との関わりや、人間と自然との関わり合いです。

 色の源泉学習は、その方の中の創造性を活気付かせます。ここでの学びは実習が多いですが、色彩に私たちの様々な心の動きが伴っていることを実感することと思います。色を1つ1つ知っていくという作業は、私を1つ1つ知っていくことと同じ力を持ちます。色により私の心を知るという作業が、私の全体を少しずつ息づかせ、悩みを悩みぬく力が培われていきます。我々はいつでも変容してゆく可能性とともに、勇気をもって歩んでいくために生きているのだと思います。

色彩を扱う全てのひとに、色と心の関係における「知識の源泉」を学んでもらい、それぞれの生きる活力にしてもらいたいと切に願っています。すでに色彩の研究をされている専門家の方々や隣接領域に携わる方々にも、この学び舎にぜひ協力していただきたいと願っています。また、ここで先代から学んできた方々や資格者たちにも、色で日本を元気にできるような場を共に作ってゆけるようサポートしたいと思います。

所長のあいさつ

【略歴】
1980年生まれ。大阪芸術大学卒業。在学中、音楽心理学に興味を持つ。
2004年より日本色彩心理学研究所勤務、2008年まで研修を重ね、色彩心理学療法考案。同年色彩心理学の基幹理論「色彩環理論」を提唱し、「心の3原色理論」として更新。以降、色彩心理学療法の研究と実績を積み、現在では大学での色彩心理学教育や色彩心理学療法教育を行う。また、企業から依頼を受け、心理面を配慮した色彩計画や商品開発に関する色彩デザインなども行う。 色彩心理学療法士の育成プログラムを監修し、自ら教えることにも尽力。
2019年4月より所長に就任し、色の分け隔てのない役割による調和と全体性にならい、ユニークで創造的な運営を目指している。

大学での授業風景

↑ 大学での所長の講義

先人たちの知恵が息づく!

色彩心理学について

ゲーテやユング、先人たちの知恵が息づく、
色彩を心理学的に捉えるための知識の源泉を学ぶ

色彩心理学には、ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)[1749-1832]をはじめ、ユング(Carl Gustav Jung)[1875-1961]、空海(弘法大師)[774-835]たちの知恵が息づいています。

ゲーテが追いかけた『色彩論』や『形態学』では、生きた自然の本質をどのように捉えたら良いかが語られ、色彩という象徴言語には、自然という巨大な営みが回るしくみが含まれていることを説いています。
 ユングが提唱する『分析心理学』では、ゲーテからの影響を受けたユングが、同じ自然の一部として生かされている「人間の本質」をどのように考えたら良いかという考え方を学ぶことができます。心に働く「元型」と「色彩環図」との連関は、日本色彩心理学研究所が提唱する『色彩環理論(心の3原色理論)』における最も重要な学習テーマになります。
 また、空海の提唱する『声字実相義』では、色彩というものの本質的な価値や役割について語り、その全体を「曼荼羅」で色彩豊かに彩り、現象するこの世界を色と形と動きで表現しています。
 このように西洋から東洋までの先人たちの色に対する世界観が、色彩心理学には息づいています。彼らは「色彩」という人間の感覚や経験から離れることなく自然の本質を追いかけました。色彩心理学は、彼らの知恵にも触れながら、色彩と人間の心の関係性を紐解いていく考え方を培ってゆく学問です。

色彩の力を生活や仕事に取り入れたいとき、色彩それぞれの影響や効用を部分的に知るだけでは、自然の営みに沿った色彩の創造的な力を発揮することができません。その根拠や真理を学びとることが、心ある生活や仕事をするためには必要になります。

当研究所では、色彩心理学の基幹理論を『色彩環理論(心の3原色理論)』とし、明度や彩度という作られたものの奥にある、刻みこまれた根源的色彩のそれぞれの輝きのことを、心理学として学んでゆく時間を重視して展開しています。
そこには、光と闇が出会うことから、どのように自然が組み上がっていくかの学びが含まれます。 そうすれば根源的色彩で得たものから、多くの色のことを考えだす力が身につきます。

色を心理学として考えることは、まだまだ多くの分野で今後取り入れられる可能性を秘めています。人間の心、扱う人の心に根ざした調和した色彩計画、色彩の仕事が、近年求められ始めています。

『 ゲーテの提唱する色彩環図 』

どんな講座が開かれているの?

開講講座の概要

全体性を学習の基盤とし、
多角的学習から根本原理学習へと集約してゆく

当研究所は、全体性を学習の基盤とし、学習においても「外面(言語)」を育んでいく外向学習と、 「内面(イメージ)」を育んでいく内向学習とがあると考えています。その両輪が回って初めて、学習はその方の身に成っていきます。

基幹講座となる「心の3原色理論」では、 受講生たちが色彩を「感じること」がまず基盤になり、その基盤を通って個人的なイメージや集合的なイメージとの出会いや学習が生まれてゆきます。その後に、それを説明し、意味を感じとり、ことばとするまでの理論学習が可能になります。そうすることで得られる「イメージ」と「ことば」の全体性を媒介として、受講生において身になる学習が叶えられると考えています

講座1つの構成としても、また当研究所の取り組む講座全体の構成としても、これらの全体性を意識して学習内容の構成をしています。各講座の特徴について詳しく知りたい方は、色彩心理学がちょこっとわかる60分セミナーへの受講や、セミナー受講者対象に開かれるガイダンス時間などで詳しい対応をさせていただきますので、ぜひお申し込みください。

* 各講座の簡単な概要

色彩心理学がちょこっとわかる60分セミナー
色彩心理学とは何か、色彩心理学療法とは何か、どのような講座が開かれているかを60分でのぞいてみる紹介セミナー
公開講座
90分〜180分で、内面学習と外面学習の両面にわたって、バラエティーに富んだ内容で講座を公開しています。一般参加もできます!
色彩心理学療法の日
120分で展開する参加者みんなで「色彩心理学療法」を行う1日。絵の具やくれよん、粘土などを用いて、テーマに沿った色彩表現活動を行い、イメージと対話することで今の自分を知り、心の呼吸をする1日です。一般参加もできます!
色彩心理学療法士3級養成講座
色彩心理学療法士3級を養成する講座です。
色彩心理学療法士2級養成講座
色彩心理学療法士2級を養成する講座です。
色彩心理学療法士1級養成講座
色で元気!を全国に。色彩心理学療法士1級を養成する講座です。

色彩心理学の重要な理論!

色彩環理論(心の3原色理論)について

多様性への鍵、「心の3原色理論」
心を育む3つの根源的色彩の本質を学ぶ

色彩環理論(心の3原色理論)は、多様な色彩を扱う土台になる色彩心理学における基幹理論です。

色彩環理論(心の3原色理論)学習

多様な色彩を扱う土台になる

当研究所は15年以上の歳月をかけて、人間の心理と色彩との繋がりを考える実践理論として、唯一の輝きと独自性をもった3つの色彩の本質、ふるまい、力や関係性を学習することで、多彩な色彩を考えだす源泉学習ができることを発見しました。 この3つの色彩を「心の3原色」と色彩心理学では呼びますが、これら「心の3原色」は、自然がどのように組み上がっているかを示す根本現象の3色であり、1つ1つの色彩は、それぞれに異なった唯一の輝きと魅力や影響力を備えています。これら3色への感覚や起こる心的エネルギーを徹底して大切に扱うことで、自然の一部である私たちの心がどのように成り立っているのかという点を理解する上で、基幹となる色彩環理論を習得できることになります。

これらの色彩感覚の習得は、「自分が感じること」を通して行われるため、水彩絵の具での色彩の本質へと接近する実習をする、そしてその心理的意味や物語を考察、学習する時間が必要不可欠になります。このような課程を習得した人は、自然の生きた表情を色彩から感じ取り、ことばとしても表現することができるようになり、「私」という全体を志向する健全な力が自ずと養われます。それは、「私」が社会の中で、心と体を調和させながら力強く生きていくということにも繋がります。

本内容を学習されたい方は、当研究所の開講する「色彩心理学療法士2級養成コース」での受講をご検討ください。 企業の方は企業研修などのご相談に応じますので、お問い合わせください。

  • 【色彩環理論(心の3原色理論)講座内容】
  • 黄の本質への接近+青の本質への接近   3H/2講座
  • 黄の心理学+青の心理学   3H/2講座
  • 橙への接近とその心理学   3H/2講座
  • 紫への接近とその心理学   3H/2講座
  • 緑への接近とその心理学   3H/2講座
  • 真紅への接近とその心理学   3H/2講座